2023年度 理事長所信

佐渡青年会議所 51代理 有本 幸蔵
One for all, All for one 佐渡青年会議所 51代理事長 有本 幸蔵

【はじめに】

 青年会議所は、明るい豊かな社会の実現を同じ理想とし人種、国籍、性別、職業、宗教の別なく、次代の担い手たる責任をもった20歳から40歳までの指導者たらんとする青年の団体です。
 私は青年会議所という団体を入会の話が来るまで全く知りませんでした。入会した理由も地域のためとか、自己成長のためとかでは無く、時間を持て余していたからです。実際に入会して過去に多くの事業をやっていたことを知りました。実際に活動していく中で、地元に全く興味が無かった私が事業計画書の作成や理事会に参加していく中で徐々に地域について真剣に考えていることに気が付きました。これに気付いたときに自分でも変わることができたと知った喜びと、これを多くの人に経験してしてほしいと感じました。青年会議所はどんな人でも変われる機会を得ることができる団体です。少しでも変わりたいと思う気持ちがあれば気軽に青年会議所のドアを叩いてください。

【創立50周年】

 明るい豊かな社会と言われてどんなことを想像しますか。これは地域によってもそれぞれ違い、もちろん各々によっても違ってきます。私の思う明るい豊かな佐渡は、佐渡金銀山の世界遺産登録や統合型リゾートを佐渡又は新潟県への誘致による交流人口の増加と定住者の増加、それによる航路や空路を始めとした交通インフラの改善し、経済活動が活発になることで、東京都と同じように佐渡市又は新潟県だけの税収で財源が確保できる状態にあることです。また、昼間の仕事だけで無く夜に働く人たちの経済活動が盛んになることだと考えています。
 1971年に明るい豊かな社会の実現の思いに賛同した島内の青年数人の行動が切っ掛けとなり、1973年5月12日に全国で529番目の青年会議所として佐渡青年会議所は誕生しました。50年という長きに亘るなかで青年会議所運動、青年会議所活動が行ってこられたのはひとえにこれまで在籍していた先輩諸氏の尽力し築き上げてきた賜物であり、深い敬意と感謝を表す次第です。今日まで私たちが活動できていることは、先輩諸氏の弛まぬ努力と佐渡の未来を切り拓くという強い志の上に成り立っています。その時々の会員が英知と情熱と勇気を持って活動することで少しでも佐渡を明るい豊かな社会になるように邁進してきました。創立に向けて動き始めた第一歩から今日に至るまでの50年余り先輩諸氏が歩みを続けてきたことで、私たちは活動することができています。地域住民を含め先輩諸氏に感謝を伝える意味も込めて50周年記念事業を開催し、県内外の同志である各地の青年会議所に来島していただき佐渡の良さを知ってもらいます。

【組織の継続と発展】

 50年の節目を迎えるに至って、現在在籍する私たちは組織を継続し、次代に引継ぐ義務があります。どんなに素晴らしい組織でも継続して活動していけなければ、ただの自己満足になってしまいます。今年度私たちは過去最少人数で活動することになります。佐渡青年会議所はこれまでも少数精鋭と言われることがありました。ですが、今年度に於いては本当の意味で少数精鋭にならなければなりません。
 2020年に新型コロナウイルス感染症という正体の全く分からない病原体によってこれまでの会員拡大の手法を行うことができなくなりました。その病原体による感染拡大を防止するために人との接触やコミュニケーションの取り方がガラリと変わってしまったことにより、これを言い訳に拡大活動を蔑ろにしていたことは否めません。新型コロナウイルスも変異を繰返すたびに感染者数も拡大・沈静を繰返しながら2、3年経過しました。病原体ですら2、3年の間に変化をし続けてきたのに私たちの拡大活動は停滞したままです。常に変化し続ける組織の中で会員拡大の手法だけは停滞したままでいいのか、時代が変化していけば手法も変化しなければいけません。
 2023年は会員拡大に特化した1年にしていきます。会員拡大を行う理由としては、少人数では不可能な事でも、人が集い知恵を出し行動を起こすことで不可能を可能にすることができるからです。そして、佐渡島内各地から人が集まることで各地域との繋がりが生まれます。地域と関わることで私たちと同じ思いを持った人や新たな気付きを得ることができると思っています。そこで今年は例年よりも地域との繋がりを強くする事業を計画しています。また、色々な活動、運動していく中で常に会員拡大を意識し各々が拡大に対する意識を変えなければ会員拡大は無理です。何事にも向き不向きはありますが、自分には向いていない、苦手ということだけで拡大活動をしないのはただの甘えでしかありません。青年会議所の三信条である、友情、奉仕、修練がある中で苦手なことをすることが1番の修練になると思っています。全ての事業において拡大に繋がる手法を見出し実行する1年にしていきます。
 また、組織運営の役割を担っている事務局に於いては、原則としてこれまでと同じような役割をしていきます。その中でこれまでの作業内容を振り返り、各作業毎の効率化の検証をし、それを実施していきます。少ない人数でも負担を減らすことで継続的な組織運営をしていきます。

【むすびに】

 明るい豊かな佐渡を創造して実現していくのは少数では難しいことが多くなると感じます。同じ志を持った人たちが増えて活動していくことで明るい豊かな佐渡に一歩ずつでも近づいていくことができます。会員拡大が目的では無く、明るい豊かな佐渡を実現するためには多くの同志が在籍することで多方面からの佐渡の問題点に気付き、課題解決の方法も多角的な面で考えることもできます。
 今年は今まで以上に明るい豊かな佐渡を実現するために邁進していきます。

2023年度重点事業

  1. 50周年事業(記念式典、記念事業、記念祝賀会)
  2. 会員拡大
  3. 地域との繋がり事業
佐渡青年会議所 51代 有本幸蔵