2019年度 理事長所信


はじめに
佐渡青年会議所は1973年に全国で529番目に誕生し、昨年45周年という大きな節目を迎えることができました。これもひとえにその時代においてそれぞれの地域に必要とされ、青年として「明るい豊かな社会の実現」を目指し、様々な分野において情熱を注ぎ青年会議所運動を展開されてこられた先輩諸氏の皆様、並びに様々な場面で支えて下さった関係諸団体の皆様のお陰と篤く感謝申し上げます。 先輩諸氏の高い志を継承しつつ、佐渡の発展のため青年らしく自ら汗をかき、力強い運動を展開し郷土への恩返しができるよう、一丸となりこれからも活動を継続いたします。
新たな時代のはじまり
本年は天皇陛下が退位され、平成の時代が終わり新しい時代が始まる、日本にとって大変大きな節目を迎える年となります。また私たちの郷土佐渡においても、4年に一度の新潟県議会議員選挙があります。今回の選挙は2015年6月の公職選挙法改正により、満18歳以上の若者にも選挙権が与えられました。その若者が自分たちの郷土の未来について真剣に考え、そしてその声を反映し、より良い未来に向け一歩を踏み出す大切な年です。しかしただ漠然と「何かが変わるかな」と考えているだけでは何も変わりません。全ての有権者が責任を持って投票しなければならないのです。そこで若者を含め佐渡市民の方がたに選挙に関心を持ってもらい、佐渡の未来を切り開く力を集結することで、明るい未来を創り上げてまいります。
備えるという事の大切さ
昨年は「平成30年7月豪雨」や「北海道胆振東部地震」など、日本各地に甚大な被害をもたらす大災害が相次いで起こりました。また佐渡市においても豪雨災害や異常寒波による広範囲での水道管破裂などが起こりました。特に水道管の被害は、気象条件に加え人口減少による空き家の増加やインフラの老朽化などが重なり、佐渡の抱える問題点が顕在化し、断水の長期化等市民生活に大きな影響を及ぼしました。自然・人為に関わらず災害は日本のどこでも起こりうることですが、全ての災害を防ぎきることは容易ではありません。しかし被害を減らすことはできます。そのために市民一人ひとりが離島である佐渡の現状を理解し、災害のリスクとどう向き合うかを考え備えるためのきっかけをつくることにより、いざという時に郷土への被害を最小限に抑えられるよう力を尽くしてまいります。
数え切れぬ魅力
島外の人に佐渡といえば「朱鷺のいる島」「佐渡金山の島」とすぐに思い出していただけるでしょう。しかし、佐渡にはまだまだ知られていない数多くの観光資源があります。 環境省選出の「快水浴場百選」に数えられる二ツ亀海水浴場や、「佐渡版青の洞窟」と呼ばれる琴浦の竜王洞をはじめ見どころは数えきれないほどあり、さらに島内に35ヶ所以上ある能舞台は、日本国内の現存する能舞台の実に1/3を占めるともいわれています。このように多くの魅力があるにもかかわらず、佐渡の観光客数は1991年の123万人をピークに2016年には50万人となり大きく減少しています。2020年には東京オリンピック・パラリンピックも控えており多くの外国人観光客の来日が見込めます。そこで佐渡の魅力を積極的に発信することにより、これらの観光資源や佐渡の人の魅力を多くの方々に知っていただくことで、インバウンドも含め佐渡の交流人口の拡大に努めてまいります。
郷土の原動力となるため
青年会議所活動は多くの同志に囲まれ、お互いを支え合いながら明るい豊かな社会の実現に向け活動をしております。それぞれ豊かな個性を持った多くの会員が協力し合い、また時には意見を戦わせ一つの目的に向け進んで行くことにより、普段の生活では学べないことを青年会議所という学び舎で経験し成長できるのです。しかし会員が減少しつづけると青年会議所でお互いが得られる刺激や、佐渡のために行う事業の規模が縮小してしまう恐れがあります。さらなる郷土の発展や、会員の自己成長と資質向上のため、会員拡大活動に取り組んでまいります。
結びに
明るい未来像を創り上げそれに向け行動するのは私たちの責務です。たとえ一人では困難でも同じ志を持つ仲間が集い力を合わせれば、未来はきっと明るいものとなります。 青年会議所には特徴として単年度制があり、一年ごとにそれぞれの役割が変わっていきます。また卒業という制度もあります。これにより組織の硬直化を防ぎ、会員に対し様々な経験を提供します。そして組織を活性化させ青年会議所運動を推進するためには、次世代を担い共に運動を展開する仲間の輪を広げる必要があります。また組織の発展は人財の成長無くしてはありません。青年会議所に所属しているだけでは真に成長することにはなりません。どのような状況におかれたとしても、不撓不屈の精神で自己の限界に挑戦し、結果困難に直面してもそれを糧に、さらなる成長に繋げていくことが何よりも大切です。 私が入会した年は、当時現役であられた先輩諸氏のご尽力により、新潟県で一番の会員拡大率となり、その後の佐渡青年会議所の活動に大きな力となってまいりました。これから数年で現在の会員の約半数が卒業を迎えます。郷土の原動力となり佐渡青年会議所の理念を新しい時代へ継承するため、佐渡青年会議所並びに佐渡の現状と真摯に向き合い、明るい佐渡の未来の実現に向け邁進してまいります。
2019年度スローガン
不撓不屈
~立ち向かう心を持とう~
継続・重点事業
継続・重点事業は下記の通りです。
- 新潟県議会議員選挙公開討論会
- 防災減災力向上事業
- 佐渡の魅力発信事業
- 会員拡大
- 会員の資質向上
