佐渡の魅力発信委員会
担当副理事長 佐藤 浩司 / 佐渡の魅力発信委員会委員長 齋藤 浩平
2018年は、佐渡にとって大きな転機となった年でした。その大きな理由の一つに新潟県政史上初となる佐渡出身の知事が誕生したことが挙げられます。加えて未だ道半ばであるものの、佐渡の重要な観光地の一つである佐渡金銀山の世界遺産登録を目指して、新潟県民・佐渡市民の皆さんがより協力しあい、今まで以上に積極的に取り組まれた年でもありました。また佐渡金銀山以外にも、佐渡には多くの魅力的な観光地があり、そこに携わる人々に対して長年多くの佐渡市内外の人々が触れ合ってきました。
しかしながら佐渡市外の人々という点について注目すれば、佐渡への観光客数は1991年の123万人をピークとして、2016年は50万人にまで落ち込み、その時点において約60%減少しています。佐渡への観光客が今後も減少することは、観光振興の観点から佐渡にとって大きな損失に繋がります。
来る2020年、我が国では国民的行事である東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。それに伴い、多くの日本人の国内における移動や外国人の来日が予測され、多くの人々を佐渡に呼び込むことが期待できます。その好機を活かし、国内での移動や来日の折りに佐渡を訪れてもらい、佐渡の『人』の魅力を体感していただくことで、その人々をリピーターにしていくことが佐渡を活性化するためには重要と考えます。
そこで佐渡の魅力発信委員会としては2020年を見据えた上で、佐渡にとって活性化の一助となるような考えを佐渡市民の間で醸成すること、また佐渡市内外の人々に佐渡を知っていただき、佐渡の魅力を発見・再認識できる機会を創出することを目的とします。
前述したような活性化の一助となるような考えを佐渡市民の間で醸成するためには、より多くの知識・知恵を持つ人々の考えを、佐渡市民が共有することが重要です。
そこで2019年春に告示予定の新潟県議会議員選挙の候補者を招聘し、佐渡市内において公開討論会を開催します。佐渡における様々な産業の活性化や社会福祉の充実等についての候補者の意見を佐渡市民に広く発信する機会とします。
また別の側面から、佐渡に対して興味をもってもらうような取り組みも重要です。そこで佐渡市内外の人々に佐渡を知ってもらうために、我々自身で佐渡の名所や旧跡、またそこに携わる人々の魅力を感じてもらえるように、インターネット等を活用して発信します。
これらの活動を行うにあたって最も重要であることは、佐渡市内外の多くの人々に佐渡がどういう所であるかをまず知ってもらうということです。佐渡には色々な場所の魅力や人の魅力があることをアピールし、特に佐渡市外の人々に対して、佐渡を訪れるきっかけの一助になるような内容とします。
事業計画
- 1新潟県議会議員選挙公開討論会
- 2佐渡の魅力発信事業
防災減災力向上委員会
担当副理事長 石川 和史 / 防災減災力向上委員長 近藤 雅介
2018年の日本列島は、平成最悪の水害と言われた「平成30年7月豪雨」、空港が浸水する規模の「台風21号 チェービー」、山を削り取るような土砂災害や広範囲な停電を起こした「北海道胆振東部地震」など社会の機能を麻痺させるほどの災害が相次いで起こりました。佐渡市においても近年には、50年に一度の豪雨災害、異常寒波での凍結から水道管破裂が起こったことによる広範囲な断水など、市民生活への被害が発生し、離島のため物流インフラともなるフェリー運航に支障をきたす大型台風や、大雪による交通への脅威も強まる中、老朽化した設備の更新も含めた災害への備えの必要性は高まる一方です。
一方で、そのような公共への投資を行うための財政の状況は、国においては少子高齢化による社会保障費の増大、人口減少や産業構造の変化による税収減の懸念、リーマンショック等不況に対する景気刺激策での借金の増大により、国内外より持続性に懸念を持たれています。そして私達の郷土である佐渡市も同様に、少子高齢化や産業衰退による財政の悪化の影響を受けてかつてのように人や公共への投資を大規模に行える状況にはありません。地域は備えのための投資を行うにあたって、どのように原資を生み出していくかということと、限られた原資でどう効率的に防災減災等のための投資をしていくべきかという2つのことを同時に考えていかなければならない状況にあります。
そこで、防災減災力向上委員会は、①防災減災につながる経済の仕組み、②災害に対して備えることの大切さ、という2点を学び考え共有する事業を行ってまいります。防災減災力を向上させるには、(民間で稼ぐ)→(税収が発生する)→(税収を原資に行政による公共への投資の実施)→(市民の理解を得る)→(生まれたインフラを元に民間でより稼ぐ)→(行政によるさらなる防災減災等のための投資へ)、という循環を維持していかなければなりません。また、そうして生まれた原資をどのように使い、または今あるものをどう活用し行動するかということも大切です。当委員会では幅広い市民を対象に、事業の形で災害のリスクとどう向き合うかを考え備えるための契機を作り、地域の防災減災へのさらなる意識向上を目指します。
また、今年は佐渡青年会議所の共有理念となるクレドの改訂年度です。青年会議所運動を支えるクレドを考える事業を通して佐渡青年会議所について理解を深め、個人や組織の成長、地域貢献につなげるためにはどうすればいいのかということを議論して今後の佐渡青年会議所にとってより良いクレドを策定します。
最後に、近年の日本は失われた20年と言われる時代を経験し、投資が活発だった高度成長期の時代の記憶も薄れてきています。当委員会は、防災減災について時代に合わせて改めて考え直す事業をしていきます。その中で、経済が活性化し、効率的な投資が生まれ、防災減災力向上に繋げるためにはどうすればいいのかということも模索していきます。こうした活動によって、安心・安全に楽しく暮らしていける永続する佐渡の実現に貢献できる有意義な一年にする所存です。
事業計画
- 1防災減災力向上事業
- 2クレド改訂事業
会員拡大&交流委員会
担当副理事長 中川 森 / 会員拡大&交流委員会委員長 有本 幸蔵
佐渡青年会議所は、明るい豊かな社会の実現を目標に掲げ、45年という歴史を紡ぎ青年会議所運動を展開して参りました。私達はその成果を礎に、佐渡が永続的に発展するために熟慮断行が必要と考えます。
会員拡大を行う上で会員資質の向上は最優先事項と考えています。現在は大多数が在籍年数5年以下であるため、委員会や理事会・例会に於いて粗が目立つことが多々見られます。その改善のため、会員資質の向上を図るために会員オリエンテーションを行い、組織としての在り方を再認識します。
また、青年会議所運動をより充実させるために青年会議所の基本運動である会員拡大に取り組みます。先輩諸氏からも情報をいただくことにより交流を密に図り会員拡大につなげていきます。各々が最低でも1人以上の新入会員拡大を目標に運動していきます。
会員の資質向上を図り成長することで、志を同じくする同世代の仲間に当青年会議所の魅力を伝え、より多くの若さ溢れる人財を迎え入れることにより、佐渡の明るい豊かな未来の実現に邁進します。
事業計画
- 1会員拡大
- 2資質向上を図る事業
- 3交流を図る事業